風の週次

朝は少し寒くて布団が恋しい位で、
雲のない空が澄んで落ち葉を風が忙しく運ぶ。
この季節が一番頭がスッキリして好き。

自分で描いたシミに汚れた古いイラストを見つけて
普段 散歩なんてしないのに
思い出したようにスニーカーに履き替えた。

木枯らしの並木道に立ち
目を伏せても 目蓋を透ける陽の光が
「陽が愛おしい」と感じさせていることに気付かせる。
渇いた風とすれ違えば ザザッと耳元のノイズは
宙を舞う木の葉と同化させる

もう一つ冬を越すために、葉を落とし
樹々達が隣人との挨拶を済ませると
いよいよ本格的な冬がくることを予感させる

この短い数週間だけの刹那
これがこの季節をずっと綺麗に魅せ
どの角度から切りとっても良いモチーフになったのか。






「時間」を課題にして何故コレだったのか？



忙殺の中で忘れていたけど20年経って思い出した休日