巣立ちの春 そして別れの春

そして、この学校に転入して２年。
幸運なことに　直ぐに近所で良い友達にも恵まれた。

しかし、ムスメ共々可愛がってくれた家族が　今度は逆に転校して行く。

そぅ　卒業式では他と違う制服を着ていた一人なのである。

ミニバスでも共に闘い　OFFでも交流も一番深かったムスコの親友・家族
（父親は既に一年先に単身赴任していたが）

　

いつもと立場が違うのに、寂しい気持ちは同じ。
チテトは　最後のお泊りに来て友と散々遊びつくした友を
しんみりと見るムスコに　何を思っているのか聞けなかった。

 

　　　　　「次は自分の番かも」　　　だろうか？

 コレが　お互い転勤族の子である宿命。
やはり、この子らは　この先　『幼なじみ』　も　『故郷』　も持てないのだろうか。

　　　実はこの点がチテトとして一番嫌なところ。　

　

　こうして、お家の事情で度々失う　『人との繋がり』　は、
現代の孤独（個と言う単位）を積み重ね　世間一般の潮流となり

他人事には深く踏み込まない

　上辺の表面だけ適当に繕って

　　浅く付き合えば　近所へも無関心

　　　友であれ、他人が何を考えているのか解からない想像出来ない

　　　　常識や倫理を欠いた未熟な大人への連鎖・・・

益々　個の心には　高い垣根が築かれ　感化され逆もある。

　　チテトは　そんな些細な事変かも知れないが
　　今、心のささくれが在るのならケアして導いて行きたい。