微睡みの中

そんな隔離部屋に一人で寝る前、
布団に包まってぼんやりと
天井のシーリング照明に目をやると

天井に何か黒い点が小さく付いていた。
天井面に貼りつける照明なので
小さな凹凸でも陰影がハッキリ浮かび上がるのだ。

　

　

でも、最近　寝不足気味だった為、
微睡みに負けて　一度布団に入ると立ち上がれず
『　もぅ朝起きてからでいいや…　』と思って
手元のリモコンで消灯した。

 

 

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目蓋の上から感じられる、窓の明るさが夜明けを知らせる。
（朝、明る過ぎるのも寝不足の原因の一つ）

昨夜の（？）　など気にもしていなかった。

 

そぅ・・・

それはまるで

キスを待つ口の端を、意地悪にじらすようにツツツッと

その黒い点が顔の上を歩いていると気付くまでは…。





小さな蜘蛛程度が恐いワケではないが

口の中とかで飼う気は無いし
味にも興味がない。ゲロー


天井から垂れたクモの糸は
真っすぐ口元に向かって朝日に照りだされていた。

オイ、なに？　アドレナカレッジ？




もー、朝からダメダメな予感である。il||li ＿|￣|○ il||li